ライブラリ

Delphiから長く離れていたのと、元々VCLの理解が浅いので、Delphiの勘を取り戻すのに四苦八苦している。

サンデープログラマがプログラムを組む場合、構想(アーキテクチャ)に費やす時間は短い。どちらかと言うと、実装(インプリメント)に時間がかかる。

そりゃそうだ。

サンデープログラマの場合、プログラムをいじり始めた時点で、構想部分は日々の生活の中で頭の中に十分にできあがっている。売れるか否かとか心配する必要はないし、構想に対して注文や文句をつける上司もいない。僕の様な、ソフトウェアを生業としていないサンデープログラマが苦労するのは、構想を如何に実現するかの実装部分だ。30年前ならは、データ構造とアルゴリズムを決めて、ゴリゴリとプログラムを組めば良かった。今でも、スクリプトとかはそう言う組み方だ。
しかし、GUIとかマルチメディアが入ってきて、プログラムを対話的(イベントドリブン)に扱わないといけなくなってから、一気にハードルが上がった。OSが提供するそういう機能をラップするために、各開発言語/環境でライブラリが提供され、ちょっと気の利いたソフトを作ろうと思ったら、そのライブラリを誤魔化しながらでも使う程度には理解する必要が出てきた。ボーランド系の開発環境ならOWL、VCL、CLX…、そして今はWindowsMac/iOSまでクロスで開発できるFireMonkeyなんていうのまである。

本当はそのクロスプラットフォームのFireMonkey辺りを勉強し直せば良いのかも知れないのだけど、PC・スマホタブレット・携帯プレーヤーまで含め未だにアップル製品とは縁がない生活。それなら慣れ親しんだWindows用のVCLで良いか…というのが現在の判断。まぁ、実際はタブレットスマホと縁がないから、タッチパネルでの操作体系が分からないだけ…

と言う訳で、ここ暫くはこのブログ、VCLのお勉強とメモが続くだろう。

しかし、こうしたライブラリの内容を説明した日本語の資料が少ない。
10年ほど前に出たDelphiの文献、特に難しそうなのを、少し高いなぁと思いながら当時買っておいて良かったなぁ…と思っている。
Marco Cantuの本とか、オライリーから出た山猫が表紙の本、中村拓男『Delphi コンポーネント設計&開発完全解説』、堀越一雄『Delphi オブジェクト指向プログラミング』とかね。

C++とかで開発されている人はどうしているのだろう?
使ってるライブラリの資料は手に入ってるのかしら